プレ・メディカルライフ

現役医学生が語る、ただの戯言

岩手医大「寄付金遅れたので留年させます。」...勘弁してほしい。勘違いしないで欲しい。~医学生のボクがどうしても言いたいコト~

こんにちは、ドンキーです。

 

普段は、淡々と医学部や医学生活について書いています。自身が経験したことをもとに、情報を提供しているスタンスでブログを書いています。

 

しかし、しかしですよ。

どうしても、どーーしてもこのニュースだけは物申したい。

普段は情報提供がメイン(たいして書いてないけど...)ですが、今回ばかりは物申す系に手を出します。

 

ホント、このニュース知って居ても立ってもいられなくなりました。。

 

(ちなみに、今回のニュースを知らない方は「岩手医大 寄付金」と検索したら一発です!トップに出てきますのですぐ分かります。今すぐチェック!)

 

 

言いたいこと・主張

結論からいいます。

私から言いたいことは2つあります。

 

①進級に金をからめるべきでない。

これは、みなさんも思っているのではないでしょうか?

 

 

でも、医学生の観点からみて、自分が大きく口を開けて言いたいのは▼です。

②「医大の進級は金で買える」は誤解。まじめに”正攻法”で進級する人が大多数、あたりまえです。

SNS等で、医大は進級を金で買えるとよく見ます。

なんかもう、進級に正攻法とか言っている自分が馬鹿らしくなります。

 

pinky0pinky.hatenablog.com

 

 

理由

①についてですが、言うまでもないでしょう。

このニュースの着目点としては、「落第した理由は(娘さんの成績は関係なく)寄付金の振り込みが遅れたから」というところにあります。

 

「進級に成績は関係ない」ってはっきり言っています。

これがどれだけヤバいか。

 

結論いえば、もうお医者さんは誰も信用できなくなります。

 

これはどういうことなのか。それは医学部の試験の意味を考えればわかると思います。

 

 

医学部の試験・成績・進級が意味することとは?

医学生は、将来医療関係者として貢献するために大学に来ていて、

医学生は、勉強して学ぶために大学に来ています。特に国立の医学生は税金を使って学ぶことができています。

 

とはいっても、ただ授業聞いてただ実習出たら医師にはなれません。

なんでかって、試験をパスする必要があるからです。どの科目でも6割以上は点数を取らないといけません。

 

試験は生徒のためにあります。各診療科の先生方が、生徒がちゃんと理解してるかどうかを「試験」という形で提供しています。先生方は、臨床現場で最低限知っておくべきことを理解できているかを「試験」という形ではかっています。

 

試験の不合格者は、言い換えれば、「臨床現場に出るに値しない」ことを意味します。実際にキャリアを積み、実績のある先生方が判断しているのです。そんな先生方が不合格をあえて言い渡しているわけです。

 

ですので、不合格者はおとなしく再試験やレポートなどで先生にアピールして、臨床現場に立つための許可をさっさともらうべきなのです。

 

もし試験の不合格者が臨床現場に出ていたらどう思いますか?

もし試験の不合格者が患者の診察をしていたらどう思いますか?

 

私だったら、絶対に嫌です。

へんな薬を渡されるかもしれない。この診察自体が間違っているのではないか。もう不信感でしかないです。

 

試験は成績に直結し、もちろん進級にもダイレクトに関わってきます。

医学部のカリキュラム上、1年間受けた全ての科目にパスして初めて進級できるので、試験の合格が何よりも大事なわけです。

 

多少飛躍しますが、「進級」=「臨床現場に出てもいいよ」という意味で捉えても問題無いわけです。

 

 

ここで本題に戻ります。

試験・成績・進級が臨床現場に出ることへの許可証だとすれば、なんで進級に成績が関係ないことが恐ろしいか分かるはずです。

 

この娘さんがとても頭がよくて試験もちゃんとパスしている場合を考えましょう。

親や病院の都合で進級ができなかっただけですので、本人には何も問題ありません。

今回は一生分の恨みと思って、来年も進級して無事に医師になって欲しいと願うばかりです。

 

しかし、これがもし試験に不合格しててプー太郎みたいな人だとしましょう。

病院「君の親から3000万もらったから、今回の試験や成績は目をつむって進級してあげよう。」

言い換えれば

君は臨床現場に出るに値しない人だけど、まあ進級していいよと病院側が言っているようなものです。

 

そんな病院、信じられますか?もう、病院そのものに行けなくなりますよね。

 

「進級を金で解決する、成績以外で処理する」のは自分の首を絞めるだけであり、医療界全体の不信感につながるだけ

だから、本当に勘弁して欲しいと思っているのです。

 

 

関係ない医学生には大大大迷惑な話

ここで先程述べた主張2つめが活きてきます。

 

②「医大の進級は金で買える」は誤解。まじめに”正攻法”で進級する人が大多数、あたりまえです。

 

これです。

ネットやSNSで「医大の進級は金で買える」と多数書かれていました。

どうかそのように思わないで欲しい...。

 

これは筆者のお願いです。

こういう問題を起こすことは、ごく一部の大学であり(そう信じたい)、ごく一部の生徒に限った話なんです(そう信じたい)

大多数の医学生は ”正攻法” で進級してることを知って欲しいです。

大多数は、進級は成績で判断されていることを知って欲しいです。

 

 

医学部は気を抜くとすぐに留年できます。タヒねます。苦労して進級してます。

私は地方国立の医学生としてもう3年が経とうとしていますが、その間ずっとテストやレポートで追われてきました。

毎試験で10人程度落とす試験はまだしも、100人レベルで落とす試験、再々試験まで続く地獄、連日行われるレポート提出、テスト...

しかも、2年生からは基本的にフルコマ(平日は授業が朝から夜まである状態)で、空きコマがあれば逆におどろきなレベル...

週によっては土日も実習あったりしてもう社会人かよ..

 

 

「お前ら、将来医師になるんだろ。それくらいあたりまえだよ。」

「出たーww、忙しいアピールww」

「自分勉強してますよアピールですか。そんなお医者さんばかりだから、プライド高くて傲慢な医者ばっかできるんだよ!」

「金持ちばっかだからきもい。」

 

...こういう意見を持つ方は絶対います。医学生何偉そうなんだと。医学部だけじゃない、俺らだって実験・レポート・仕事に忙しいんだと。

 

実際に、私も医学生ながら上記のような意見に賛同です。

自分の高校時代の友達は、みな所属する学部がバラバラで、他学部の苦労話を聞く機会があります。そのおかげで、医学部だけが偉いんだ、大変なんだと一律には言えないと思えています。正直、どの学部も悩んだりつらいと思うことは多々あるわけです。特に就活、卒論は本当に大変そうです...

 

けど、それでも他の一般の大学生に比べると、明らかに医学部は大変なんだといいたい。

他の学部は、もっと自由な時間があるし、せめて空コマという概念はあたりまえにあるはずだし、留年は一部を除いて普通ないはずだし、50~80%落ちるような試験なんてないはずだし...

 

昔は楽だったと聞きます。教授達も昔は遊ぶことがメインだったなんていう人もいます。学生時代授業出なかったなんてホラ吹く先生もいます。

けど、今は違います。

 

大学により程度の差があると思いますが、

明らかに自由時間減ってます。

カリキュラム変更による科目履修が早まったり、実習が増えたり、医学の進歩に伴う知識量が圧倒的に増えたりしているせいです。

また、勉強時間確保のために医学部の部活を入らない、もしくはゆるい部活に入る人が徐々に多くなってきています。

 

要は、医学生はそれなりに苦労して”正攻法”で進級しているんだってことです!

 

ちゃんと勉強して、自分が不合格になるか分からない試験に一つ一つパスして、成績として認められて怯えながらなんとか進級しています。

これを6年間やってます。

けど、それが普通です。

医学生はこのような”正攻法”でもって進級してます。

決して金で進級してません。決して。

 

pinky0pinky.hatenablog.com

 

 

本当に言いたいこと

それでは見苦しい医学生から最後の叫びです。

 

医学部は、金で進級を解決できるような生ぬるい世界じゃないんだ!

 

岩手医大の寄付金問題のせいで、ちゃんとやっている大多数の医学生のモラルが下がる!医療界の信用が下がる!

 

ホントにたまったもんじゃない!!

 

 

 まとめ

乱文失礼しました。

改めてですが、岩手医大の寄付金問題について、一人の医学生の立場から述べさせていただきました。

 

「進級を金で買う」

もしかしたら、医師にとってはあたりまえかもしれません。医療界では常識かもしれません。

 

けど、医療系がいない一般家庭から育った私としてはどう頑張っても、たとえ医学生でも、このようなことは非常識なことにしか思えませんでした。

 

もし意見ございましたら、ぜひコメントください。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。