プレ・メディカルライフ

現役医学生が語る、ただの戯言

医学部は「閉鎖的」で「特殊」な環境。あなたは耐えられますか?

こんにちは、ドンキーです。

 

突然ですが、あなたは医学部にどんなイメージをお持ちでしょうか?

 

○お金持ちが多いお坊ちゃん、お嬢ちゃんの集まり。

○エリート集団。

○プライド高そう。

○勉強めっちゃできる人達の集まり。

○医師免許を取る権利を得た人達。

 

…などですかね。

他にも色々イメージ持つかもしれないし、医学部に興味もないって人もいると思います。

 

上に挙げたイメージの例は、確かに医学部に当てはまると思います。実際、医学生達は、大学のテストに頑張って合格してきます。また、一般的に、国試を受けて医師免許取ることが医学生としての最終目標だと思います。

 

ですが、私が実際に医学部に入ってから新しく感じたこともあります。医学部にいる人にしか分からない世界が広がっていた、といっても過言ではないです。その世界の正体は、医学部特有の、閉鎖的な環境および特殊な環境であると考えます。

 

今回は医学部の環境はいかほどのものかを、現役医学生が感じたままに書いてみたいと思います。

 

 

医学部が「閉鎖的」な環境にしている要因

 

まずはこのサイトをみてください。

文部科学省が出してる、全国81校ある医学部定員数。平成30年度版です。🔻🔻🔻

http://www.mext.go.jp/component/b_menu/shingi/toushin/__icsFiles/afieldfile/2017/10/16/1397261_4_1.pdf

 

以上のサイトから、まとめますと…

○全校81校の全定員数:9419

○平均定員数:116人/校

○最低定員数:90人(横浜市立大学

○最高定員数:140人(3校)

※平成30年度版

 

つまり、どの大学も、1学年約100人で設定されています。

 

1学年100人という数。あくまで、人数だけみれば他の学部と大差ないと思います。全国探せば、100人以下の学部、100人をゆうに超える学部なんて山ほどあります。100人という数字は、実はそんなに医学部に特殊でも何でもありません。

 

問題は、

 

1、この100人という全く変わらないメンバーで、6年間一緒に過ごすこと。

 

2、そして、この同じメンバーで6年間、同じ講義室で同じ授業を同じタイミングで受けることクラスなど存在しません。(※大学・科目によっては50人、50人で分けて講義するところもあるようです)

医学生は皆同じカリキュラムを受けるので、選択科目という概念が存在しません(教養科目は除く)。実際に、履修登録という時間は設けられておらず、学校側が全てやってくれています。

 

3,最後に、総合大学における医学キャンパスは基本、他の学部とは隔離された場所にあります。単科医科大学なら最初から医学部関係の人しかいません。

そのため、医学部以外の交流はほとんど無い。

 

 

上記三点から分かることとして、

この閉鎖性の正体は「人間関係の狭さ」にある

といっても過言ではありません。

 

実際に上記3点が当てはまるような環境に身を置かれると、本当に閉鎖的な環境だと思ってしまいます。この狭い人間関係のなかでうまくやっていく必要があるわけです。

 

良いことをしたときは大丈夫かもしれませんが、変なことや悪いことをしてしまったら、それこそすぐに噂なりで広まって同学年、ないしは下手すれば先輩後輩に伝わったりします。要は、ちょっとしたことでも目立った行為は無意識に出来ないようになっています。

 

だいたい20歳くらいの若者の集まりで、それなりに分別はもっているし、常識もあるとは思いますが、閉鎖性による肩身の狭さは、あまり心身ともにいいものではないなと感じてしまいます。また、ちょっとでも人間関係のトラブルがあったら大変だと思います(自分も一度経験済です。)

 

医学部を「閉鎖的」かつ「特殊」な環境にしている要因

医学部だけの部活が存在すること

題名のまんまです。

どの大学にも、医学部生(特に医学科生)限定の部活が存在します。

 

普通、大学のサークル・部活には色んな学部の人がいるはずです。文系も理系も関係ありません。というか、それが当たり前のはずです。

 

ですが、医学部という学部に入ると、医学部専用の部活に入ることが当たり前になります。たまに、全学のサークルに入っている医学生もいますが、たいていは医学部の部活と兼部しています。

 

ただでさえ医学部は狭い世界なのに、講義や実習以外の課外活動でも医学生しかいない...。これもまた、医学部を閉鎖性にも特殊にもしている環境といえます。

pinky0pinky.hatenablog.com

 

1科目でも落ちると、即留年

医学部では、学年ごとに全ての講義の単位を取る必要があります。もし1科目でも落ちたら、即留年です。1科目までなら仮進級(通常の講義を受けつつ、去年度落としたその1科目分を受け直す制度)とする大学もありますが、結局のところ、どの大学でも2科目以上落とせば留年確定です。

 

大半の大学では、2年生から本格的に基礎医学の講義が始まり、学年内で多くの科目を取る必要があります。特に2年生や3年生だと、どの大学も学年で30~40科目(単位ではありません!)の履修をする必要があります。そんな中で、たったの1科目でも落ちたら留年です。

 

ちょっとした自己管理の不具合やスケジュール管理のミスなどで簡単に留年します。そう本当に簡単に、非情に...

 

ある大学の医学部の2年生で40科目の履修が必要な場合、39科目全てのテストで90点以上とるような優秀な学生でも、1科目60点未満だったり受験しなかったりしただけで留年です。 また、普段は優秀な学生でも、ある科目の実習のレポートを期限内に提出しなかったために単位を獲得できなかった留年生もいます。

 

 

留年しても、全ての科目で再履修

また、もし万が一留年した場合、惜しくも1科目だけ落ちて留年した場合であっても、その科目だけでなく、履修済みの講義も再履修しなければなりません。

 

ある医学部の2年生で30科目する必要があり、29科目は履修したけど1科目落ちて留年した人は、また2年生の30科目を全てで再履修する必要があります。落ちた1科目だけを受け直せばいいのではありません!

 

ただでさえ多い試験量なのに、留年してもまた試験地獄...これが医学部の現実です。

 

 

再受験、多浪はあたりまえの世界

最近は面接の点数化が進み、現役志向になる大学が増えてきています。ですが、大学によっては多浪や再受験の人も普通にいます。中には、社会人を経験した後に入学した人もいます。

 

ただ、その方々がいて何か変な事があるかと言えば、特に何もありません。むしろ、現役や1浪で入ってきた人達よりは頼りになることも多々ありますし、人によっては友達になる人も居るくらいです。実際、1浪で入った私は現在21歳ですが、今月に入って34歳になった友達がいます。

 

ただ、こういう話を一般の学部の人と話すととても驚かれます。2浪までは見たことあるけど、3浪以上は見たことない、ましてや30歳超えてる学生なんているの?って反応をしてきます。たしかに、大学は就職や院のための予備校とも言われるくらいなので、高校卒業後にそのまま大学に入学するのが常識でしょう。

 

ある意味、大学というくくり方をすれば多浪や再受験生が普通にいるのは、特殊な世界なのかもしれません。

 

 

最後に

医学部が閉鎖的で特殊な環境である理由はいくらでもあると思います。冒頭で述べたイメージにあったとおり、ある程度の上流階級にある人の集まりであることには間違いないでしょうし、受験戦争を勝ち抜いてきた分プライドもいっちょ前にあると思います。

 

ただ、あくまで医学部で学生生活を送ってみると、他の学部と何かが違うことをよりはっきりと理解できますし、何よりそれに適応する必要がでてきます。

 

私は医師家系の子供ではないので実際の医療現場については知りません。ただ、医学生のうちに医師独特の世界観、いうならば閉鎖的な空間に慣れる準備をしているのかもしれない。そんな気持ちで今後も学生生活を日々歩んでいっています...

 

ここまで読んで頂き、ありがとうございます。