プレ・メディカルライフ

現役医学生が語る、ただの戯言

【国立医学部の指定校推薦】群馬大学医学部医学科を、指定校推薦で受けて不合格になった話 vol.2

こんにちは、ドンキーです。

 

 

この記事は、「【国立医学部の指定校推薦】群馬大学医学部医学科を、指定校推薦で受けて不合格になった話vol.1」の続きです。

 

指定校推薦とは何か、また、受験から合否判定までの流れについても記しています。

あまり指定校推薦に馴染みのない人は、ぜひ下の記事からご覧ください。

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pinky0pinky.hatenablog.com

 

 

群馬大学医学部の指定校推薦で不合格となりましたが、では、そもそもどうしてこの推薦を受けたのか、また実際に受けてみて思ったことを中心に述べていこうと思います。

 

 

 

指定校推薦を受けた理由

推薦入試を受ける人の大半は、おおよそ以下の2つに収まると思います。自分もメジャーな人達の考え方と一緒でした。

 

一般受験を避けるため

推薦入試を受ける人は、ほぼこれに尽きると思います。現実的にはこれしかない気もします…

 

特に群馬大学医学部は国立ですし、一般受験をしなくても国立の大学に入学できて、医学の勉強できるなんてこれ以上のメリットはないです。使う手はないですよね。

 

また、指定校推薦なら合否判定はだいたいセンター前には分かるので、万が一落ちても一般の受験勉強に切り替えることも出来ます。

 

言うなれば、受かっちゃえばラッキーという考えですね。本気でその大学を目指している人には失礼かもしれませんが、現実はそんな感じです。

 

 

高校ではそれなりに「良い」生徒だったから

推薦を選ぶくらいです。自分が高校でそれなりに何かを頑張った、成果を出した、成績優秀だったなど、「優秀な生徒」であることをある程度自覚している必要があります。そして、高校側もそれを分かっている必要があります。

 

自分は、小学生から高校までずっと運動部で課外活動に精を出し、それなりの進学校(偏差値75位)で評定4.8、週6の部活をこなしながら定期テストはいつも上位10-15%でした。

 

言うなれば文武両道がある程度出来ている、「優秀な生徒」だと思っていました。もうただの自慢ですね。笑

(ただ、推薦なんて生徒の自慢ありき入試制度なのでなんとも言えないです。)

 

とにかく、自分は推薦試験を受けるに値する「優秀な生徒」だったと自覚し、ある程度自信があったから応募しました。

 

 

 

受けて良かったこと・反省したこと

受けて良かったこと

結果としては不合格です。ここは揺るぎない事実です。そんな私ですが、受けておいて良かったなと思う部分も結構ありました。今回は大きく3つに分けて説明します。

 

 

1、これ以降の面接試験が楽勝だった

1番のメリットは面接練習をかなり重ねたことだと思います。前の記事にも書きましたが、40問の質問文を何も見ないでスラスラ言える訳ですから、一般の医学部受験での面接試験の対策は殆どする必要がありませんでした。

 

また、模擬面接の練習も何回かしていますし、群馬大学の推薦試験で本番の面接試験も経験しています。

 

ですので、推薦試験で培われた経験が、のちに浪人時代になっても役に立ってきます。医学部は基本どこも面接が課せられるので、直前期になって勉強と並行して面接対策する必要がなく、入試本番まで受験勉強に精を出すことが出来ました。

 

2、自分の長所・短所が分かった

面接試験の対策をすると分かるのですが、典型的な質問の1つとして、「あなたの長所・短所を教えてください」という項目があります。この質問文の答えを書くのにかなり時間がかかったのですが、書き方のコツがあると知って理解しました。

 

例えば、「何かに熱心になり、一生懸命に取り組む事が出来る」という長所があるとしたら、短所は「ただ、熱心に一途になれる分、視野が狭くなることもあり、他のいいアイデアなどを聞いて新しいことに気づくこともある」といった具合。

 

つまり、長所と短所は裏表であり、短所も長所から繋いでうまく補完しているように答えます。

 

面白いことに、面接があったおかげで、自分のことを分析するきっかけが出来ました。その時に、性格が「良い」とか「悪い」とかではなく、その性格を持つことで時には良いようにも悪いようにも捉えられるんだと知りました。

 

受験勉強とは関係ないような気もしますが、多感な時期である高校時代にアイデンティティとは何か、自分とは何かを考えられたのは良かったなと思いました。

 

 

3、一般の受験勉強は大事だと感じられた

これもとても重要なことです。

「推薦試験で大学行くから俺は勉強しなくてもいいんだ」「高校3年間、学生生活で部活も一生懸命こなし、勉強も試験ではいつも上位だったから、一般の受験対策なんてせずに推薦でいくんだ」

推薦で行こうとする人は、こんな感じの生徒ではないでしょうか。というか、自分がこのような感じの生徒でした。

 

これは反省の方でも書きますが、受験勉強もまともにしないやつが推薦枠で大学に入ったとしたら、入学してから学業面でかなり苦労すると思います。なぜなら、大学の生徒の大半は一般枠から入学してきた人たちであり、大学側もそのようなレベルの生徒達に合わせて授業・講義を進めるからです。

 

現在医学生として生活していますが、自分の大学にAOや推薦で入学した人の中で、コイツよく入学できたなと感じざるを得ない人は一定数います。明らかに学力が足りていない人が居るわけです。もし自分が不十分な学力のまま推薦枠で入学してしまったら、入学してから苦労しただろうと感じます。

 

もちろん中には、ちゃんと一般受験の勉強もコツコツやってきて、たまたま推薦試験を受けたら合格したという人もいます。そういう人は、逆に一般枠の受験生に比べて本当に優秀であることが多々あります。

 

自分は推薦枠に挑戦し、不合格になったという過去を持つからこそ、浪人して一般枠で入学して良かったなと思うことがあります。その大学の求められている最低限の学力は、推薦枠であっても身についている必要があると感じました。

 

 

受けて反省したこと

正直、私は推薦に臨む心構えが足りていなかったと思います。要は舐めていたといっても過言ではないです。

では、どのような面で舐めていて、また、反省したのか。3つあるのでご紹介します。

 

1、学力が足りな過ぎた

もうこれに尽きます。本当に学力がなさ過ぎました。推薦入試を申し込むのはおおよそ9月ですが、その時私の偏差値は河合の全統模試の全国偏差値50いかない程に酷かったです。

 

いや、たしかに部活を夏休み前までずっとやっていたし、定期テストも一夜漬けの詰め込みでしたがいつも上位に食い込んでいました。高校から見たら充分優秀な生徒だったのではないかと思います。しかし、定期テストが終わってしまえば頭には何も残らず、模試などでは悲惨な成績を取ることになってしまうような生徒でした。

 

自分は文武両道が出来ていて、推薦試験はぴったりだと思っていたし、受験勉強なんてする必要ないだろうと考えていました。どうせ受かるだろうと思っていました。

 

しかし、私の受ける群馬大学医学部はそうはいきませんでした。なぜなら、筆記試験が課せられるからです。ちゃんとした学力が必要とされる試験でした。

 

筆記試験は長文を読んで答えるとは言っても、基礎的な理科の学力や英語・国語の学力が必須でした。過去問演習により、制限時間内で答案を作ったり設問形式に慣れたりすることは出来るようになっても、根本的に解けない問題ばかりです。採点してくれた先生方も励ましてくれて優しかったのですが、裏では本当は無理だろうと思われていたのではないかと、今ではそう思うようになりました。

 

とても長々しく書いてしまいましたが、要は、国立医学部を受けるには、たとえ指定校推薦であっても最低限の学力は必要であることを知りました。

 

※ちなみに、自分の高校から5人が群馬大学医学部を受験し、合格したのは2人でした。この2人とも鉄緑会(予備校のひとつ)に高校1年から通っている人達で、十分に学力の付いている人達でした。対して、私を含め不合格だった3人は、夏休み前まで部活に精を出していた人達で、学力は微妙なラインにいました。当たり前ではありますが、推薦であっても学力は絶対条件なんだと理解し反省しました。

 

2、推薦に落ちても一般受験があるから大丈夫という考え方

実際こういう考えをする人は居ると思いますし、推薦のメリットの一つではないかと思います。一般受験はもちろん、推薦入試というチャンスがあるなら、それを利用しない手はありません。たとえ推薦で落ちても、一般受験で受け直せばいいという考えができますしね。浪人生にはないメリットでしょう。

 

ただ、これには落とし穴があります。それは、現役生にとって最も伸びる時期とされるセンター直前期・二次試験直前期に、推薦のための勉強や対策をしないといけないということです。私は、9月~11月にかけて一般受験のための勉強はあまり出来ませんでした。予想以上に推薦に向けての勉強が大変で、なかなか手が回らないという現状がありました。というより、ほとんど推薦のための対策に時間を費やしていました。

 

推薦に受かればいいのですが、私みたいに不合格になる人も居るわけです。不合格だった場合、推薦入試の対策のために費やした時間を無駄にしてしまうことになり、その時点で他の受験生と差が付いてしまいます。もともと頭良い人ならまだいいのですが、学力もあまりない人だと、一般受験で厳しい戦いを強いられることになります。

 

ただし、推薦試験を応募する際に、担任の先生から上記のようなことを口酸っぱく言われます。「国立医学部の指定校推薦はそんな甘くないよ、覚悟はできてる?不合格になることもあるんだよ。そうしたらどうするの?」普段は優しい担任の先生も、指定校推薦の話になると生徒に現実を色々教えてきますし、質問攻めされます。私は、それでも受けたいとの事をお願いしましたので、今でも受験して全然後悔はないです。ただ、予想以上に大変でしたし、まだまだ覚悟が甘かったなと思ってもいます。

 

現役生で国立医学部の指定校推薦を受けるなら、それ相応の覚悟が必要だと思います。

 

 

3、面接ではアドリブの要される場面も多数ある

これは、群馬大学医学部を受験した際の反省点です。今まで何度か模擬面接をこなしましたが、試験本番では全然違いました。その場で考える必要のある質問で、受験生にとっては答えにくかったような質問ばかりでした。実際、私と同席していた2人の受験生もところどころ苦笑いしていて、答えるのが苦しそうでした。「幸せとはなんですか?」こんな感じの質問ばかりでした。笑

 

なかなかいじわるな面接官だなと思いましたが、案内される部屋によってはオーソドックスな質問だけで終わるところもあれば、圧迫面接があって泣き出した受験生がででくる面接室もあったようです。 あくまで人づてに聞いた話なのでどこまで合っているのか分かりませんが、とにかく面接は一筋縄ではいかないんだなと思いました。

 

典型的な質問文に対する答えを数多く用意してスラスラ言える程になると、それらをうまく応用してどんな質問でも答えられるようになると思っていました。ですが、全くの範疇外の質問が来ることもあります。

ある程度答えを用意することは大事ですが、それとともに、自分の言葉でちゃんと考えて発する訓練も普段から心がける必要があるなと思いました。

 

 

指定校推薦を受ける際の注意点

指定校推薦を受ける際の注意点、特に国立医学部に絞って言うならば、推薦だからといって甘く見ないことです

今まで書いてきたように、

現役生にとって一番成績の伸びる時期に、推薦の対策・勉強を追加する必要がある。

推薦試験の対策は予想以上にハードである。

そのうえ、不合格になる可能性もある。

上記のことをよく理解うえで、推薦は受けるべきです。

 

個人的に、国立医学部の指定校推薦を受ける人で適切とされる人は...

基礎学力が十分にあり、一般受験の勉強を今までちゃんとやってきた人(模試などで成績が良い状態。範囲の決まっている定期テストで成績が良いのは除外。)

・受験期に、推薦の対策・勉強に時間を取られても要領よく勉強できる人。

・高校での学業・課外活動をちゃんとこなしてきた人。

 

こんな感じだと思います。

 

最後に

ここまで、私が実際に指定校推薦を受けて感じたこと、思った事を書いてみました。この試験方式自体に馴染みがない人もいるかもしれませんが、こういう世界があるんだと知ってもらえるだけでも嬉しいです。また、これから指定校推薦で受験を考えている受験生に、ちょっとでも情報が行き渡ればなと思っています。

 

また、群馬大学医学部を批判、批評するためにこの記事を作ったつもりは全くありません。万が一、不愉快に感じる箇所等ございましたら、指摘していただけると幸いです。

 

個人的には、自分にこのような機会、チャンスを与えていただき感謝しかありません。現在、浪人して別の大学の医学生となりましたが、この推薦試験の経験はいつかまた活かされると思っています。

 

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。